おんぼろアルファ復活の日

Yahooブログから引越してきました。ヒストリックカーライフwithサンデーメカ、DIY、釣り、野菜作り実験、アウトドアなどの記事が多いと思います。最近、YouTubeにアルファロメオ1750GTVの動画をアップしています。https://youtube.com/user/eichwaldchen よろしくお願い致します。

GO!GO!EAST 2016 DAY3 復活編!

(今回かなり長文です、すみません~)


想定外のトラブルで波乱万丈の展開となったDAY2から一夜明けたDAY3、
 
本来の予定では美ヶ原方面ツーリングの予定でしたが、急遽プランE (E=Emergencyみたいな~) に予定変更!

DAY3はおんぼろ号の待つ八ヶ岳ガレージハウスでの復旧活動となってしまいました~
 
DAY2の事件勃発後から東海チームの方がリペア部品を探してくれたおかげで、東海チームの方が懇意にしているショップS.W.Sさんがお持ちのマレリ・フルトラデスビを使わせて頂けることになりました。



一時は部品が見つからない場合、おんぼろ号を置いて帰らないといけないか?とも考えていましたが、なんとか広島に帰れそうな気になってきました。

恐る恐る「部品代、おいくらですか?」と聞いてみたところ、なんとっ! 帰還後に返却することを条件に無料で貸して頂けるとのありがたいお言葉。本当に感謝です!
 

赤ジュリ4号さんが早朝に出発し、岐阜の恵那まで部品を取りに行って下さることになったので、赤ジュリ4号さんが戻る頃合いを見計らい、我々も八ヶ岳ガレージハウスに行く段取りです。

(赤ジュリ4号さん、早朝からの八ヶ岳~諏訪往復、どうもありがとうございました~)
 
 
赤ジュリ4号さんの到着まで少し時間があるので、我々は八ヶ岳西側を周遊しながら11時ころ到着予定で八ヶ岳ガレージハウスを目指します。
 
ワタクシとカミさんはMさんのギブリに乗せて頂くことなりました。



それにしてもMさんのギブリ、素晴らしいコンディション。これはイイですね。
ラグジュアリーなギブリの室内にカミさんも感激しておりました~
 
DAY3は天候も回復。



途中、Mさんから「時間もあるので、御射鹿池と尖石遺跡縄文考古館でも行ってみますか」とのご提案があり、ありがたく連れて行ってもらう事にしました。



御射鹿池です。東山魁夷の代表作「緑響く」はこの風景を描いたものだそうです。知りませんでした~
 



それにしても青空と緑を映した鏡の様な美しい湖水・・・はっ、こ、これはっ!
 
「明鏡止水!?」
 
なるほどそうか! Mさんは、想定外のトラブルで動揺するワタクシに御射鹿池の景色を見せ、「曇りの無い鏡と澄んだ水面のように、安らかに落ち着いた心境」を持って修理に臨みなさい、ということを教えようとしてくれたのに違いありません。
さすがMさん、深いっ! ワタクシ、感動いたしましたっ!
 
平静な心を少し取り戻したワタクシを乗せ次にMさんが向かったのは尖石遺跡・縄文考古館。
 



なんでも八ヶ岳山麓縄文文化が栄えた場所で、国宝の「縄文のビーナス」と「仮面の女神」が出土した他、多くの縄文集落が見つかったことから「縄文銀座」とも言われているそうです。


 
縄文式土器土偶の素朴でダイナミックな造形からは力強いエネルギーを感じます。岡本太郎が感動したのが分かるような気がします。
 
しかし、もしかしてMさんはここでも何かをワタクシにつたえようとしているのか???
 
と、ここでワタクシ、復元された縄文式土器を見て気づきました!
 


 
もしやMさんは、「部品を交換するのもいいけれど、その気になれば割れたデスビも復元できるんですよ」という事を伝えようとしているのかっ!
御射鹿池を見て心を静めた上で、新たな試練を越えて、さらなる高みを目指しなさいということなのかっ!!! 
 
ワタクシは再び、Mさんのあまりの思慮深さに感動しました。
が、この試練はあまりにハードルが高すぎるので次の機会に取っておくことにしましたw
 
 
Mさんからそんなありがたい啓示を受けながら(←ウソですけどw)、11時頃に八ヶ岳ガレージハウスに到着。
赤ジュリ4号さんがフルトラデスビセットを持って待っていてくれました。
 
 
さあ、いよいよ修理、
 
かと思いきや、その前に「腹が減ってはイクサと修理は出来ぬ」ということで、みんなで蕎麦を食べに行くことになりました。


 
赤ジュリ4号さんが快音を奏でながらジュリアで先導。あいかわらず大人げない加速ぶりですw。
 
 
おいしいお蕎麦を頂いたあと、八ヶ岳ガレージハウスに戻りいよいよ修理にとりかかりました。
 
まずは壊れたデスビを摘出。セミトラも不要になるので外します。
セミトラをつけているブラケットを使い、フルトラ&コイルユニットを装着します。
 
皆さん、ワークライトを持って来てくれたり、
 
ソムリエ(ベージュリ)M田さんが、飲み物を持ってきてくれたりとサポートしてくれます。
 



(ここは流石にワインではなくコーヒーでしたw)
 
 
おかげさまで、デスビ&フルトラセットに組み替えるところまでは、1時間弱で順調に終了。
 


 
いよいよ配線です。
元のコイルとデスビ/セミトラに入っていた配線を元に、「これで良いはず」という配線にしました。
 
これでエンジンがかかるはず・・・だったんですが、なぜかかからず。初爆が来ません~
 
ここからが長かった~~~
 
プラグに火が飛んでいないことが判明。どうもフルトラコイルに入る配線(2本)にIG電源が来ていない様です。

皆さんにサポートしてもらいながら配線をチェックし、いろんな配線パターンを試してみますが火が飛びません。心配して電話をかけてきてくれたS.W.Sさんにも聞いてみますがうまく行かず、悪戦苦闘。(S.W.Sさん曰くフルトラコイルに入る配線は1本とのこと。)

配線を1本にしたり2本にしたりしていろいろ試してみますがどうも手詰まりになったので、買い出し隊が近くのホームセンターにIG電源の配線を調べる為のテスターを買いに行くことになりました。
 
 
買い出し隊を待つ間、Nさんと話していたのですが、
 
ワタクシ「フルトラコイルとバッテリーを直結させるとどうなりますかね?」

Nさん「・・・デスビとフルトラコイルに問題なければ火が飛ぶでしょうね~。電気入りっぱなしなのでエンジンかかったら切れなくなっちゃいますけど。」

ワタクシ「なーるほど。でもコイルの配線引っこ抜いたらエンジン切れますよね。やってみましょうか~」
 
ということになりました。
おんぼろ号はトランクにバッテリーがあるので、バッテリーと直結するにはかなり長い電線がいりますが、幸いにしておんぼろ号救急セットの電線2本を繋ぎ合わせると届きそうです。
 
バッテリーからコイルまで仮の配線をしてスターターを回し、プラグを外して火が飛ぶかをチェックしてもらうと、
 
Nさん「火が飛びました!」
 
これは行ける! とプラグを装着し再度トライすると、「グゥオォオ~~ン!」と遂にエンジンがかかりました♪
 
ちょうどタイミングよく電話がかかってきたS.W.Sさんに直結したらエンジンがかかった旨を伝えると、S.W.Sさんから「電源入りっぱなしだとコイルがパンクするので途中にスイッチを入れた方がいい」とのアドバイス
 
早速買い出し隊に電話をし、直結でエンジンがかかったことと、スイッチを買ってきて欲しいことを伝えました。
買い出し隊は、テスターを買い戻ってくる途中でしたが、連絡を受け急遽Uターン。スイッチと一緒に戻ってきてくれました。
 
買ってきたもらったトグルスイッチを使い配線を作ります。
 
リアシートバックレストを外してトランクのバッテリーから室内に配線を引き込み、
 


 
運転席横あたりにトグルスイッチを入れ、
 


 



ドア隙間から外に出し、ボンネット隙間からエンジンルームに入れてフルトラコイルと配線。配線はガムテープで仮固定です。


 
配線を終え、トグルスイッチONの状態でキーを回します。エンジン始動OK♪
今度はキーを回しIG OFF。この状態だとやはりまだエンジンは回っていますが、トグルスイッチOFFにするとエンジンがストップ。
うまく行きました。「おお~っ♪」と歓声があがります。
 
しかし、これで一件落着かと思いきや、そうはいきませんでした。
 
気を良くしてもう一度同じ要領でエンジンを始動。すると一瞬エンジンがかかりましたがなぜかエンスト。再度トライするも今度はエンジンがかかりません。

何回かトライしましたがやはりエンジンはかかリません。初爆は来てる感じなんですが。
喜んだのも束の間で、また沈んだ空気になってしまいました。

この時点で作業開始から4時間が経過し夕方7時くらいです。ちょっと休憩しましょう、といことで、買い出し隊が買って来てくれたお惣菜でみんなで夕食をとる事にしました。

30分程夕食をとりエネルギー充填した後再び作業再開。プラグを替えてみたり、配線の緩み等をしばらく調べているうちに、キーIGオン&トグルスイッチONの状態で燃料ポンプが動く音がしていない事に気づきました。

配線作業中に、トランク内の燃料ポンプの配線が外れてしまったのかとチェックしましたがそうでもない様子。とりあえず叩いてみたりしましたが反応なし。

こうなったら最後の手段で燃料ポンプも直結するか、と思ったのですが、ふと思い当たって元々フルトラコイルに繋ごうとしていた配線(バッテリーからの直結配線でエンジンがかかったので接続していなかった)の1本を、バッテリー電源をつないだコイルの端子に繋いでみたところ、燃料ポンプが動き出しました~♪

なるほど元々コイルに入っていた2本の配線のうち1本は、燃料ポンプの配線だったんですね~。これでS.W.Sさんの、フルトラに入る配線は1本、と言う話とも辻褄が合いました。

これで無事に燃料ポンプの配線が復帰し、安定してエンジンのオンオフが出来るようになりました。

作業開始から5時間、東海チームの皆さんに支えて頂き、一進一退に一喜一憂しながら、ようやく復活しました。



トラブルを何とか乗り越えたGO!GO!チームのオヤジ達です♪


片付けを終え手を洗いコーヒーを頂いて少し休憩した後、9時半頃、関東に帰るギブリのMさん、この日は八ヶ岳ガレージハウスに残る赤ジュリ4号さんに別れを告げ、名古屋方面に帰るNさん2000GTV、Iさん1750GTV、Mさんベージュリ2000GTVの3台にエスコートしてもらいながら八ヶ岳ガレージハウスを出発しました。


(Photo by 赤ジュリ4号さん)



名神までエスコート隊とヘンタイ走行した後、この日は京都の娘宅に順調に到着。




翌日もおんぼろ号は快調で、無事に広島に帰還することができました~





今回は想定外のトラブルがあり、波乱万丈のGO!GO!EASTでしたが、東海関東チームの皆さんの暖かく強力なサポートのおかげで無事に自走で広島に戻ることができ、忘れられない素晴らしいグランドツーリングになりました。お世話になった皆さん、本当にどうもありがとうございました!

それではまたGO!GO!しましょうね~🍀



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